第24回
日本光線力学学会 学術講演会

The 24th Annual Meeting of the Japan Photodynamic Association

開催会場

事務局

ご挨拶

西脇会長
第24回日本光線力学学会学術講演会
大会長 西脇 由朗
(浜松医療センター 副院長)

この度、第24回日本光線力学学会学術講演会を2014年6月28・29日に、アクトシティ浜松コングレスセンターにて開催させていただく運びとなりました。

浜松市は徳川家康公が若いころに居住しており、浜松城はその後の城主が徳川幕府の要職に何人もついたことから出世城と呼ばれております。現在ではホンダ、ヤマハ、スズキ、カワイなどの大手企業があり、躍進している市でもあります。この浜松の地に皆様をお迎えできることを大変嬉しく思っております。

私がPDTの研究に携わったのは1985年からで、ウサギの肝臓に癌を作成し、肝腫瘍に対するPDT研究を行い学位を取得しました。また、1990年から1992年まではPhiladelphiaのPennsylvania Hospital(Michael Unger先生)でレーザー治療の見学とPDTの基礎的な研究に従事し、1996年からは浜松医療センターにおいて胃癌や食道癌の患者さんにPDT治療を開始しました。

現在、日本ではPDTは保険で使用できる光感受性物質とレーザーが限られており、また対象患者も減少し、一時の勢いがなくなってきています。しかし、PDTは高齢者にも安全に低侵襲に行える治療で、今後の高齢化社会で再び脚光を浴びると思われるユニークな治療法であります。また、最近では感染症への応用もされ、その効果が注目されています。我が国がその発展、普及に大きく寄与したこの領域の更なる進展を願い、「光線力学による診断と治療の可能性を求めて」というテーマにさせていただきました。

今回は第10回日本脳神経外科光線力学学会、第5回日中韓ジョイントPDTシンポジウムの共同開催となりました。特別講演はCanada, VancouverのOndine Biomedical Inc.のNicolas G.Loebel氏と防衛医科大学校防衛医学研究センター佐藤俊一准教授、教育講演は慶応義塾大学理工学部物理情報工学科荒井恒憲教授にお願いしております。更に、シンポジウムは、「PDTの臨床」「Photodynamic Antimicrobial Chemotherapy(PACT)の開発」の2題を計画しており、ぜひとも実りある学術講演会にしたいと考えております。また、ランチョンセミナーは日本医科大学呼吸器外科の臼田実男教授に御願いしました。

中国、韓国では今,光線力学治療・研究がとても活発に行われております。

アジアにおけるこの領域の発展を願って、今回第5回日中韓ジョイントPDTシンポジウムもお引き受けしました。一地方の一般病院の医師ではありますが光線力学の国際的な繁栄を祈念し,少しでも貢献できればと考えております。

浜松は元々外部からの人物を受け入れ、その力量を充分に発揮していただこうとする気風のある懐の広い土地柄であります。光線力学学会の開催も今回を含めて、3回目になります。日本光線力学学会が癌の診断・治療の発展に果たしてきた役割はとても大きく、第24回を浜松でお世話できることを大変光栄に思っております。

是非、日本光線力学学会と初夏の浜松を満喫していただきたいと願っております。 末筆ではございますが、皆様の益々のご発展を祈念しております。

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